3Y0I のローバンド運用

3Y0Iチームのブーベ島でのローバンド運用について
(英語オリジナルサイト:https://bouvetoya.org/low-bands-at-3yoi/)

3Y0Iチームがブーベ島へ向かっています。彼らの運用計画のうち、特にローバンドについての情報です。月曜日にOH2BHは、DXペディションのリーダーであるDom、3Z9DX、そしてローバンドのスペシャリストTack、JE1CKAと、困難なロケーションを考慮しながら効率的な160 / 80mの運用方法について、詳しく話し合いました。

Domはブーベ島へのzodiac(ゴムボート)による上陸について、詳細な経験があります。一方、Tack、JE1CKAは、WRTC (World Radiosport Team Championship) で評価された優秀なコンテスターであり、経験豊富なDXペディションオペレータです。そして、特にローバンド運用において、強力な信号を届けるための優れた知識を持っています。

チームのキャンプは、島の南東隅にある上陸ポイント近くの30mの氷河の上に設置される予定です。その地点からは、EU / JAを見渡すことができますが、北西(アメリカ)方向には8km先に山があります。そして、CW、SSB、FT8、CW / FT8用の合計4つのステーションを設置し、各々1.3kW出力のステーションを稼働させる予定です。

強風などの悪天候や、その他の予想できない事態等を考慮し、160 / 80m用アンテナとしては、以下の4つの選択肢を考えています。

1:氷河の上でシンプルなダイポールを張る
2:氷河の縁から上陸のビーチまで約30mのスローパーを張る
3:18mファイバーポールで、バーチカルと逆L
4:氷河の上に少しだけ浮かした160 / 80m用の3エレワイヤービーム。

現在のコンディション状況では、数多くの交信が可能なバンドは20/30/40mになると予想されます。160/80mは、このバンドでの交信を待っていたローバンダーに、待望のチャンスを提供することになると思われます。ハイバンド用には、EU、NA、アジア向けの3本の固定ビームと複数のマルチバンドバーチカルが用意されています。

Tack、JE1CKA自身は160/80mにフォーカスし、他バンドも含めてCWでのオペレーションに専念します。

3Y0Iには、世界の3地域から160/80mに長けたオブザーバーがついています。 OH2BH(EU)、Wayne(N7NG)(NA)、そしてYasu(JR1AIB)(アジア)が状況を注意深くフォローし、Marttiが衛星電話を介してチームに要望を伝えます。

今回のDXペディションは、DX 基金のサポート無しに実行される、非常に厳しい条件下での歴史的な大仕事です。

DXerの皆さん、
安全な航海と帰国のために3Y0Iチームの無事を祈ってください。夏シーズンも後半になりましたが、入念な準備をしてきました。彼らの成功は、大自然の手に委ねられるでしょう。
私たちは3Y0IチームとAtlantic Tunaの安全な旅を願っています。

3Y0Iパイロットチーム:
OH2BH (Martti)、N7NG (Wayne)、JR1AIB (Yasu)